Annals of the Entomological Society of America 103: 838-843
タマバチ科ナラタマバチ族として、世界で初めて、常緑性のアカガシ亜属を寄主とする種を発見し、Plagiotrochus masudai Ide, Wachi et
Abeとして記載した。Plagiotrochus属は日本初記録。ナラタマバチ族の多くは北アメリカおよびヨーロッパから記載された種であったが、アカガシ亜属を寄主とする本種の発見に伴い、アジアにおけるタマバチ科の潜在的多様性の高さが示唆された。また本研究では本種に見られる3年型の世代交番についてもその実態を示した。